滑舌を鍛えることは、喋りの仕事に関わる人だけでなく、
多くの方に意識していただきたいと願っています。
滑舌文を必死に練習して、それがクリアできるようになったら、
次に、新聞や文学を朗読してみてはいかがでしょうか。
滑舌に自信があっても、意外な言葉に出合って、
滑舌の甘さを知ることもあるでしょう。
日常会話で使わない言葉を口にすることは原稿を読む上でとても大切です。
自分の口で発音することで、自分のものになっていきます。
難しい言葉が出てきたら調べてみましょう。
語彙を増やすことも同時にできます。
純文学のみずみずしい表現も、新鮮です。
日頃、「だいじょうぶ」「すごーい」で会話が成立してしまっている方も、
こころ動かされる言い回しに出合うかもしれません。
意識して取り組み、習慣化することで、
いつの間にか、滑舌の良い喋りで、日本語力も同時に磨くことができるかもしれません。